距離〜佐山と剛〜-4
「あーっ!?たまには言わせろや!!」
「おいそこのアホ二人!喋ってねーで働けボケーっ!!」
「…美沙ちゃんキャラ変わってる…」
「黙って働いた方が特だって、順…」
そしてその脇役に支えられた二人。
「順もよっちゃんも怒鳴られてやんの…」
「こういう時は男の子は絶好の働き手だからねぇ…」
「あ、そうだ。明日のパフォーマス用の、ちゃんと覚えた?」
「…多分…大丈夫だと思うけど…」
「なにそれ。不安なのー?」
「そりゃそうだよー…。教えて貰っても難しいし…美沙も上手いし…。だいたいずっと賢くんとマンツーマンなんて、ずるい…」
「…………じゃあ今日学校終わったら、最後の練習しようかー?」
「えっ、いいの?」
「だって同じステージで恥かきたくないし」
「…………そうですよね。じゃあ、お願いしてもいい?」
「おう。ビシビシ指導すっかんね。覚悟しなさーい」
「…はーい…」
文化祭は、いよいよ明日…。