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織露府(オルロフ)家の花嫁
【その他 官能小説】

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織露府(オルロフ)家の花嫁-12

 カメラマンがその様子を撮影する横で、川原が取り憑かれたように、精液にまみれた花嫁の陰部のアップを撮り続けていた。何度目かのシャッターを押した時、痛いほど勃起した陰茎がビクビクと痙攣してトランクスを汚し、礼服のズボンにまで沁みを作ったが、それすら気がつかない様子だった。
 証拠写真の撮影が終わると、男達はシーツをベッドから外して大きく広げて見せ、拍手を始めた。それに続いて、次々と拍手が起きる。
「おめでとうございます!」
「おめでとう!」
 大広間に集まった300人が声を掛け合い、ひときわ大きな拍手が、いつまでも鳴り響いた。
 拍手の音をぼんやりとした意識の中で聞きながら、千夏はピンク色に染まった体をぐったりとベッドに横たえていた。やっと淳哉が近寄って来て、バラバラになった彼女の髪を優しくかき上げた。
 花嫁は息を弾ませながら目を閉じ、とめどなく涙を流していた。

(了)


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