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由里子と先生
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由里子と先生-1

この前のテストの赤点のことで、放課後先生に呼び出された。

今日は友達と「新しく買い物行こう」って約束してたのについてないっ。

コンコンッ

「あの〜」

私が入口で立ち尽くしていると、奥の方から声がした。

「あぁ佐伯か…入れよ」

部屋の奥から私を手招きするのは、担任でもある相葉先生。

背が高くてイケメンで、その上今流行りの細マッチョ。

だから当然のごとく生徒達にも人気がある。

先生って言う固苦しさがないのも人気の理由かもって私は踏んでる。

でも目の前の先生は今、苦虫を噛み潰したみたいな顔してる。

「佐伯…俺の言いたいことはもう分かってるよな」

「えっ、あ…はい」



今回の赤点の件では、由里子のお父さんも心配されててな…何とか先生の力で由里子に解らせてやって欲しいって…頼まれたんだよ!』

【もう…パパったら、おせっかいの悪いクセ!】

『いいかぁ、ここにあるプリント…全問正解出来なかったら、先生の考えた罰ゲーム受けてもらうからな!』

「ばっ…罰ゲーム?!そんなぁ?」

『よし、始めっ!!』

【あれっ、この問題…この前パパに叱られたあと勉強したのと同じ…これなら楽勝楽勝!!】

「先生、出来ました…」

『おっ、早いな…どれどれ答え合わせしてみよう………由里子すごいぞ!全問正解だ!!』

「きゃっ、やった?もう帰っていいですかぁ?」

『まぁ、待てよ…さっきの罰ゲームの話だけどなぁ、気にならないか?』

「う?ん…」

『俺さぁ…この際だから言っちゃうけど、由里子のこと担任持った時から可愛いなぁ…って思ってたんだよ! ずっと気になってたって言うか…』

【ドキンッ、せっ先生突然何言ってるの?そんなこと言われたら、急にドキドキしてきちゃったじゃない!!心臓の音…先生に聞こえないかな…】

『俺教師だし、まさか由里子に付き合ってくれとは言えないけど、そういう気持ちがあるって言うのは本当だしさ…』




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