心霊ファイル…怨み2-6
「警察に連絡します」
「何だって?」
私に振り向く真澄さん。
私はケータイを取り出した。
「仁美さんに杏里がムチャクチャ暴行されたんです。だから私…」
すると杏里が、ケータイ持ってる私の手を掴んだ。
「駄目よ彩愛! 警察には言わないでッ!」
「何言ってるのよォッ!? 杏里は暴行受けたんだよッ!」
「お願いだから、言わないでッ!」
「バカな事、言って…」
「彩愛ッ!!」
私の言葉を制止するように、杏里は私の頬をバシーッと平手打ち!
私は呆然。
杏里の行為に結菜はビックリしちゃってる。
「杏里…」
「事を荒立てると、事態が余計にややこしくなるの。ここは穏便に済ませて、様子を見なきゃ」
「杏里はどうするの?
暴行受けたんだよ?」
「私はイイのッ!」
つづく