心霊ファイル…怨み-7
柳沢家の自宅はクルマで約30分の所の静かな高級住宅街にあった。
凄く立派な屋敷に思わず目を見張る。
「何なんだよテメェーらッ!? 顔見せるなっつーっただろうッ!?」
玄関で私たちの顔を見るなり…
仁美さんは怒鳴り散らし始めた。
相変わらずの物凄い剣幕の態度はまるでヤンキーそのものである。
今度は杏里もひるまない。
強い口調で仁美さんを問い詰める。
「詳しい事実を聞かせて下さい! 何故、お母さんを退院させたのか、家庭で何かあったのか!」
「何でテメェに、ウチの事情を話しをしなくちゃならねーんだよッ!?
テメェら警察かッ!?」
「仁美さんッ!?」
「用はねえ、帰れッ!!」
仁美さんは何も教えてはくれず、私たちを追い返して玄関のドアをバターン!
つづく