投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

心霊ファイル…怨み
【ホラー その他小説】

心霊ファイル…怨みの最初へ 心霊ファイル…怨み 4 心霊ファイル…怨み 6 心霊ファイル…怨みの最後へ

心霊ファイル…怨み-5

 杏里は色々と説明するけど、仁美さんは全く耳を貸してくれない。

 どうしたのだろう?

 仁美さんは異常なまで興奮しだし、杏里に罵声浴びせたり激しい口調を文句を並べたりした。

 真澄さんや歩美さんがなだめるけど、仁美さんの興奮は治まらないみたい。

 仕方がなく、私たちはこの病室への立ち入りを止める事にした。

 当然、ルリ子さんへの施しなんて出来ない。

 杏里はガッカリした。

 暗い表情で病室を後にする私たちの所へ歩美さんが走って来た。

「ゴメン、姉が失礼な事を言って。本当はイイ人なの」

 ペコペコ頭下げる歩美さん。

「何が、あったの?」

 杏里が尋ねようとした時だ。  

「歩美ぃッ!! 余計な事言うんじゃないわよッ!! 戻ってきなさいッ!!」

 こ、怖ーッ!

 仁美さんが鬼のような形相で声を荒げたのだ。

 あまりの声の大きさに通りかかった看護士さんがビックリした。

 仁美さんの物凄い剣幕に私は硬直するだけだった。

 杏里は鋭い目で病室を見ていた。



 この日以降…

 私も杏里も精神科病棟の方へ足を運ぶ事はなくなった。

「仕方ないよね。
 あの人が元気になるよう、祈ろう」

 私たちは2人でこう決めた。

 多少は未練も残っているけど、仕方がない。

 あの家族にはもう、会えないなってと私たちは諦めた。

 そう…


 あの不思議なメールが届くまでは…。



 それは或る夜の事…



 私はベッドに寝転がってケータイ扱っていた。

 友達同士でメール交換をしていたのだ。

 交換も終わってケータイの電源を切ろうとした時、1通のメールが届いた。

 送信元のアドレス不明の怪しげなメール。


心霊ファイル…怨みの最初へ 心霊ファイル…怨み 4 心霊ファイル…怨み 6 心霊ファイル…怨みの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前