距離〜美沙からの視点〜-4
「もうっ。頼んでないんだけどなー…」
「何か言ったかー?」
「いやっ、何でもないよ…」
「なんにせよ文化祭が楽しみなのだー。な、幸くん?」
「え?あ…うん…」
幸ったら既に顔赤くしちゃって。
剛くんとの淫らな妄想でもしてんのかな?
…違うか。
とにかく、これを機会にもっと距離を縮めてほしいのだ。
二人のためなら私ぁ何でもしてやるぜっ!
「ねぇ、美沙。この焦げたパイどうする…?」
「ダンスサークルに差し入れしてやるかー」
「絶対いらないと思う…」