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初雪と朧月
【初恋 恋愛小説】

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七夕!-3

「2人になっちやったね」
「淀川の奴が、高浜さんをつれてたのは最後に見たけど…」その後、中島を見てたら見失いましたとは言えなかった。
「まあ、淀川が居れば平気だろ。その内、ひょこり出てくるよ」このまま、少しでも2人で居たくて自分から連絡を取ろうとはしない。
「じゃあ、私達は私達で回ろか?」
自分から言おうとした言葉は相手の方から出てきた。
「そうだな」
そう言って2人だけで、出店を回り始めた。

『今がチャンスだ。言うんだ勝明』どっかから声が聞こえたような気がした。

『告白して避けられたらどうすんだよ?』
『学生は勉強が本分だろう?』
『俺なんかよりいい男は山の様にいるぞ?』
『高嶺の花って言葉を知らないのか?』
『友達だってあの笑顔には会えるだろう?』
卑怯で根性無しの自分がいつもの言い訳を頭の中でがなり立てる。

…それだけじゃ駄目なんだ。


「実は…」
「ん?何?」
「なっちゃんに言いたい事があるんだ」
いつからから、そう呼べなくなっていた愛称で呼ぶ。
「何よ。急に!?」
急に昔の愛称で呼ばれて驚いたせいか、それとも、河東が緊張あまり睨みつけでもしていたのか、中島 奈津美が一歩後退りする。

自分でももう止める事が出来なかった。
1年どころじゃない…2年,3年…いや、認識できていない頃を含めれば、もっと長い長い時間でため込んだ思いだ。
会えていた(逃げ道があった)から普通に隠し通せていた思いは、1年にも満たない時間で許容量を超えてしまっていた。
「俺は…ずっとお前のことが…好きだ」
突然の告白に驚いたのか、瞳を大きく見開いて驚く。
「えっ!?」
遅れて言葉の意味が理解されたのか、奈津美の頬が紅潮していく。
「友達として…はもちろんそうだけど…それだけじゃない。大好きだ!付き合ってくれ」




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雑談BBS・1192作ろう小説で!・供養作品

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