秘密〜恋愛観〜-5
篤也はホントに一途で、頑張り屋で、周りの人を大事にしてて、テストの時とか私が泣き言いうと『頑張れ』じゃなくて『頑張ろう』って言ってくれたの。
その一言がすごい嬉しくて、私は彼のそういうところにどんどん惹かれていった。
そして、篤也が私だけを見て、私だけを大切にしてくれてるのがわかるから、浮気はしないって言い切れる。
もしされたら人間不審になっちゃうよ。
失いたくない大切な人。
だから、私も浮気はしない。
大切にしたい恋なんだ。
だからこそ、篤也と付き合っていることを親に知られてはいけない!!
前に付き合ってることが親にバレて、お父さん逐一口挟んできて…
年頃の娘が心配なのはわかる。
お母さんがお父さんに、私たちの仲を邪魔しないよう説得してくれてたのも知ってる。
でも結局ダメになって、その人とは別れた…
親だけが悪いんじゃない。
だけど、八割は親が悪い!!
っというわけで、親に知られたくないの。
陸先輩から陸先輩のお母さんに。
そして、うちのお母さんに知られては困る。
部活の先輩たち仲良いから、部活では彼氏いること秘密にしないとな。
あっ明日えみに口止しとかなきゃ。
そんなことを考えつつ、篤也との電話は遅くまで続いた―─