coloraffair〜みんなの気持ち〜13-4
「そうだよな…………。ただな、おれはあいつのせいとは思わないんだがな?あいつのせいで大切な人を裏切っちまったんだよ」
「それで自分を責めてるわけですか」
「あぁ………。しかもその人はもういねぇんだ。死んじまった。だから、あいつは悔やんでも悔やみきれないんだよ。大好きだったことも伝えられねぇんだ」
アカは誰もいない教室でムラサキだけに話したつもりでいた。
「今の話本当かよ?」
「クロも大変ですね?」
「ん?シロどこ行くんだ?お、おい!」
シロはミドリの注意も聞かず、走り出した。
「なんか用事か?」
「いえ………なんか深刻な顔してましたが」
「教室、入っていい空気かな?」
「いいと思いますよ、聞きたいこともありますし」
ミドリとピンクはアカとムラサキのいる教室に入った。
「おう、どこ行ってたんだ?」
「ん?トイレよ。シロもいたんだけど突然走りだしちゃって」
「どうして?」
「たぶん、アカたちの話聞いたからだと思う……」
「え?おれらの?」
「うん………。さっきクロとその元カノの話してたでしょ?あたしもわかるぐらいだから、シロならすぐわかると思うよ」
アカとミドリはいまいち状況がつかめてなかったが、ムラサキとピンクはわかっていた。
「シロは勘違いしてるかもね………。自分が大島さんの邪魔したって思ってるかもね」
「クロが言ってた花火大会のときの?でもシロは関係ないでしょ?」
「でも、実際シロがいなかったらあいつらは復縁してたかもな?」
「ミドリ!!!発言には気をつけて下さい!」
「でも………シロはもうクロに近付けないんじゃないかな………?」
「うん、あたしもムラサキに賛成かな………。あたしだったら責任感じちゃうかも………」
「なんだよ!誰も悪くないだろ!仕方ないことだったんだよ!運命で片付けたくないけど、そうなっちまうだろ!」
「アカは熱くなりすぎだけど、あたしもシロは責任感じる必要ないと思うわ」
「でもミドリ、どうやってシロとクロの仲を戻すの?」
「そんなん知らないわよ!でも………」
「あぁ!いいよ!そうやってクロを悪者扱いするのかよ!」
「そんなこと言っ」
「言ってるよ!」
アカはそう言うと教室を出ていってしまった。
「まったく………」
「なんか………カラークラブの計画者たちがバラバラになっちゃったね………」
「あたしたちどうすりゃいいのよ!」