想-white&black-F-2
「ふん、まあいい。今はたっぷり楽しませてもらうさ」
そう言って鼻で笑うと私の両膝の裏に手を差し込みぐいっと持ち上げてきた。
「きゃああっ」
これでは繋がった部分が彼に丸見えになってしまう。
あまりの恥辱に顔を背け、両手で覆った。
楓さんはそんな私の反応を愉しむようにわざとぐちゃぐちゃと濡れた恥ずかしい音をたてる。
「いやああっ、や、やめ……っ」
「なぜだ? こんなにたっぷり濡らして俺を嬉しそうにくわえ込んでいるじゃないか」
「そ、そんなこと……ないっ」
「そんなことはある。俺で乱れている姿はなかなかそそって可愛いよ」
そう言って笑った顔に思わず目を瞠った。
多分口にした言葉はからかっているだけなのだろうが、彼の見せた笑みは色っぽく美しかった……ように見えてしまったのだ。
だがすぐに意識は快楽に引きずり込まれる。
初めて犯された日から何度となく重ねられた身体は彼の思うように反応してしまうようになった。
認めたくないと思いながら拒絶できない身体。
回数が増えていく度に淫らに塗り替えられていくようで自分が怖い。
「そろそろ一回出しておこうか。まだ夜は長いから……な」
ちゅっと軽く唇を触れ合わせると再び激しく腰を突き立ててきた。
脚を開かれたまま押さえられていて閉じることもできず、溢れた蜜がシーツに滴り濡らしていく。
「ああっ、あ、あ……っ、やっ、あああぁぁっ」
既に限界近くまで高められていた身体は感じるポイントを押されてあっという間に上り詰めてしまった。
「は、あっ……、く……っ」
それに一瞬遅れて押し殺したような掠れた声が耳を震わせ、私の中で熱が広がっていくのを遠くなりかけた意識で感じていた。
「ふあ……ぁ」
午前中の授業が終わって欠伸をして少し身体を伸ばす。
ここのところあまり眠れない夜が続いているせいで、常に寝不足気味になっていた。
楓さんはセックスに強いのか、幾度も上り詰めさせられいくら無理だやめてと頼んでも満足するまで許してはくれない。
終いには意識を失っている私を抱いていることもある。
拒否権のない私は結局声が枯れるまで啼かされる羽目になってしまうのだった。