『滝くんの愛読書』-4
数分後私達はベンチのあった場所から移動し、鬱蒼とした林の木陰に身を寄せていた。
「ん…」
私が目を閉じると滝君がキスをしてくれた。でも唇を押し当てたその状態で固まっている。
(あ、初めてなのかな)
私が口の中に舌を差し込むと、肩に置かれた滝君の手がびくりと震えた。その震えは私が捉えている舌先にも伝わっていた。しばらくして私がキスを止めると滝君は苦しそうに空気を吸い込んだ。
「滝君、鼻で息すればいいんだよ」
「そ、そうだね」
くすくすと笑っていた私の首筋に滝君がそっと舌を這わせる。
「あっ!」
それだけでぞっとするくらい感じてしまう。シャツの中に手が忍び込み胸を掴まれる。何だか立っていられなくなりそうで、私は背後の木にもたれかかった。
「佐々山さん…もうここ固くなってる」
「あっ!んううっ!」
乳首をくりくりと愛撫され思わず声が漏れる。しばらくして滝君の右手が太ももを擦り始め、スカートの中に差し込まれた。ぐしょぐしょの下着の上をゆっくりと指が這う。
「や、ああっ!」
「佐々山さん…見てもいい?」
滝君はそういうとしゃがみこみ、下着を膝まで下げた。
「やだ!恥ずかしいよ…」
だってまだ日は完全に落ちていなくて…今そこをみられたら…。
(滝君に全部見られちゃう…!)
ぐっと強い力で足を広げられる。
「すごい…佐々山さんの何かキラキラしてる」
「あ、あんまり見ないで…」
滝君がそこに顔を近付けると同時に私の体に電気のように快感が走った。
「んああっ?嘘…舐めて…るの?…ふあああっ!!やだ…汚いのに…んううっ!!」
恐る恐るといったその愛撫の仕方が逆に痺れるような快感を私に与える。舌先が触れるか触れないかくらいの絶妙な距離感でクリ〇リスを刺激され、足ががくがくと震え始めてしまう。
(す、すごい…気持ちいいよぉ…)
「あああああーっ!んううっ…いや…もう…もうだめえっ!!いっちゃうよ…やめて…やめ…」
滝君の頭を両手で掴む。全く傷みのないサラサラした髪の感触が心地いい。
「やだ…んううっ!いく…いく…っあああ!!!」
舌先で円を描くように優しく責められ、私は体を痙攣させて絶頂を迎えた。
「佐々山さん…大丈夫?」
滝君はぐしょぐしょになった口元を拭いながらぐったりとしゃがみこんだ私を立ち上がらせる。