『滝くんの愛読書』-3
「あ、あの…さっきはごめんなさい…」
バスを降りた私達は、バス停の名前にもなっている大きな公園のベンチに並んで座っていた。
滝君は先程からずっと黙り込んだままだ。
(なんか勢いでやばいことしちゃった…)
沈黙に耐え切れなくなり呼び掛ける。
「滝君?」
「あ、ごめん。ちょっと考え事してて…。思ったんだけど、もしかして佐々山さんって痴女なの?」
「えええっ?ち、違います!!」
「いやいきなりあんなことするから」
「違います…私は追試をどうしても回避したくて…その一心で」
自分の行動を思い出し、全身がかっと熱くなる。
「私数学が本当にできなくて、それで今度の期末テストでまた赤点だったら追試って言われて…滝君みたいな頭のいい人に数学教えてもらいたくて…」
情けなくて言いながら何だか涙が出てきた。
(確かに痴女とか思われても仕方ないかも…)
「そう…まあ、いいよ」
「えっ?」
「数学教えてあげてもいいよ」
「ほんと?」
「うん。いきなりあんなことするなんて、よっぽどな状況なんだろうし…うわっ!」
私は滝君の言うことを最後まで聞かずに思わず抱きついた。
「うぅ?ありがとう?」
「わ、わかったからとりあえず離れて…」
「あ、滝君…」
じたばたする滝君を見て、私は滝君のそれがまた大きくなっていることに気付いた。
「ごめん…」
真っ赤になって顔を背ける滝君がめちゃめちゃかわいくて、きゅんとなってしまった。
「滝君…私も…」
私は滝君の手をとってスカートの中に誘った。
「うわ…もうこんなに…」
「さっき滝君の舐めたから…」
私のそこは何もされていないのに、下着の上からも分かるほどぐしょぐしょになっていた。