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七夕 〜四行詩・アソート〜
【エッセイ/詩 その他小説】

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七夕 〜四行詩・アソート〜-1



無粋な下駄の音は遠ざかり。
笹がささやく。
浴衣の衿をすべらせながら。
星に願いを。



短冊を渡したら
○○レンジャーになりたいです、
と、書きやがった。
後日の楽しみに写真を撮って吊す。



都会へ行った友達が
七夕だ、彼氏とデートだと話題を投げる。
バカめ、こっちは旧暦だから8月なんだ。
…もう忘れたか?



流れ星。
メテオ。
デブリ。
ええと。宇宙のもくずになってしまいたい。



天空を映して
水面に
こぼれる
きんぎんすなご



すいかの提灯
重たげに抱えて得意満面
願い事は
ミミズが這うが如し



たなばたのよる
せんせいがおそらのおはなしをした。
でも
わたしはあっちのあかいほしがいいな。



もしも許されるなら
その腕の中で
ちいさなあくびと
おもいっきりノビをしたいデス。



妙なる笛の音
螺旋を描き、空に溶ける
星は瞬き
願いは満ちる



年に一度の逢瀬というなら
密かに秘めて。
他人様に見せびらかすものではありません。
だから、雲も雨も好きです。




※小説ではないのですが、お題を借りました。


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