パパのお仕事-6
あぁっ…
あぁっ…
銀次郎の膝の上でみずきの丸いお尻が断続的に跳ね上がる。
力一杯、哭く…
映像に限らず、演技に限らず…
後にも先にも、こんな激しいセックスを私は見た事がなかった。
今しがたイッたばかりの南みずきは…
父親に抱かれて苦悶にも似た歓喜の声を上げて、その背中に抱きつきながら体を震わせて果てた。
私はこの作品を撮った今日の事を生涯忘れるまい。
前代未聞の相姦引退作品を残して、伊吹銀次郎はその姿を消してしまった。
当初私は父娘である事を伏せて発表したが、それでも銀次郎最後の作品として話題を呼び。
その迫力は予想以上の評価を得る事ができた。
ところが…
ＡＶ界でも期待の新人として取りただされた[ 南みずき ]は深夜番組に出演した際に自分が伊吹銀次郎の実娘である事をテレビで公表してしまったのだ。
これは社会問題にまで発展したが、おりしも真偽はどうあれ…
ＡＶ界は兄妹、姉弟、母子、父娘と空前の親近相姦ブームを巻き起こしたのだ。
その後、みずきに肖って何人もの親近相姦俳優がうちのプロダクションを訪れたが私はそれ以降、親近ものは一切撮らなかった。
私とて、常に向上心を持ってアダルトビデオに生き。
常に一段上の作品を目指すわけだが、この伝説だけは汚したくなかったのだ。
女優南みずきはその後も[ 伊吹みずき ]と改名してＡＶ界の数多くの作品に君臨している。
そして、この[ 伊吹 ]というファーストネームは父の伊吹銀次郎から正式に受け継いだとの事だった。