**いざ、出陣!**-3
「え‥‥っと‥行くって、どこへですか?」
私は帰りたいですよ?
「決まってるだろ?鬼退治だよ。」
「決まってないですよ。」
「ひよりは最近返しが上手くなってきたね。」
嬉しくないし‥‥
「私帰っていいですか?」
「何言ってるのさ!!桃太郎不在で物語が成立するわけないじゃないかッ!!!!」
「桃太郎になった覚えはありません」
「とにかくこれはひよりが行かないと始まらないんだから、俺が犬とキジとサルになるから行くぞ!」
「ちょっ、ちょっと先輩!!
離してください!!」
私の叫びも虚しく簡単に担がれ、向かう先はきっと三年生の教室。
「確かにやられっぱなしは悔しいけど、今すぐじゃなくてもいいじゃん!!それにさっき先輩が制裁をくだすって言ってたじゃん!!」
もはや敬語ですらない。
「こういうことは早いほうがいいんだって。それにちゃんと俺が仕返しするって」
「いやだぁぁあー!!そっそれに私、片桐先輩に放課後きてって言われてるんですよ!!だから片桐先輩のところに行か‥」
「大丈夫。今、向かってるから」
えっ??
一体どういうこと??
今回のことに片桐先輩が関わってるってこと‥?
続く♪