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ヲタク彼氏
【コメディ 恋愛小説】

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**いざ、出陣!**-2

「先輩、つかぬことお伺いしますが何ゆえ倉庫なんかにいらしたのですか?」

「あぁ-アレだよ。そうそうアレ。不穏な動きがアレで気になってアレだよ。」

「アレですか‥」


アレってなんだーー!???

意味わかんないでしょ!??
さっきから発言に謎が多すぎるでしょ!??

そんな私の動揺をよそに先輩は歩きだして、埃まみれで汚れた制服を払いながら私もあとについていった。


「日和、今から大事な話をするからよく聞いて」

「は‥はぁ‥?」

いきなりどうしたのかな?
今回の件に関して何が怒られるのかな?
やだなぁー‥

「さっきのことは後で俺がちゃんと制裁を下すから、誰にも言っちゃダメだよ?」

「こんなこと‥誰にも言えませんよ。」

「そっか‥そうだよね。」

そう言うと先輩は私の頭にポンと手をおき、優しくなでてくれた。
先輩が力なく笑うから、なんだかまた泣きそうになるのをこらえるのに必死だった。

「とりあえず保健所に行こう」

「えっ!??保健所!??」

「はっ?保健室でしょ?
ひよタンを保健所なんかに連れていくくらいなら俺が責任をもって飼うよッ!!」

「飼わないでください。」

「俺、昔カメ飼ってたから心配しないで」

カメと一緒かよッ!??

「ルナタンもカメ好きって言ってたし。カメの甲羅触るとゾクゾクするんだって」


先輩との会話っていつも呆れる‥。でも楽しくて、本当はわざとこんなふうに、ふざけて私に気を使ってくれてるのかな‥?

「俺もひよりに触るとムラムラするし??」

「それ微妙に意味合い変わってますよ‥‥」


私の考えすぎかも‥

保健室についてから擦りむいた傷を消毒してもらって、埃だらけの制服を洗濯して(その間は先輩の学ランを借りてました。先輩にはワイシャツ一枚でと強要されましたが断固拒否しました)

幸い保健室の先生は不在で誰にも気づかれなかった。

そのまま先輩と洗濯が終わるまで保健室でダラダラして放課後になり‥

「制服も乾いたことだし、そろそろ行こうか!!」

洗い立ての制服を片手に爽やかに言うものだから、洗剤か何かのCMを見てるかと思っちゃったよ‥


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