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つぐみのからくり箱
【ファンタジー 官能小説】

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つぐみのからくり箱-3

[ どの者か選んでみよ… ]

夢の中の聖徳太子モドキはそんな意味の事を私に告げ、なぜか厳かに跪いた私は単に思いつきで三上さん…と答えました。

三上さんというのは私が勤める会社の先輩で背が高くて思いやりがあってハンサムで人望が厚く…

でも、総務部の矢部さんというこれまた絵に書いたような美人と公認の仲なんです。


私なんぞに振り向いてもらえる相手でもなければ、また私も三上さんに恋してるわけではありません。

ただ単に、いい男を選べと言われて反射的に三上さんの名を挙げただけの事でした。


しかし次の日、奇妙な夢のおかげで私は無意味に三上さんを意識していました。

三上さんに顔を合わせるのがなぜか恥ずかしいのです。


そんな一日も何事もなく過ぎ去ろうかとした頃、私は給湯室の前で三上さんとすれ違いました。

私も一応、女の子ですから何か予兆じみた事に少しは期待したのですが…


[ やあ、お疲れ様… ]

[ あ…お疲れ様です ]

三上さんはそれだけで過ぎ去ってしまいました。

…と、思ったら急に引き返してきて給湯室で茶ガラを洗う私の後ろに立ちました。


[ あの…何か? ]

三上さんはさっきまでの素敵な笑顔ではなく真剣なまなざしで私を見つめて、前からポロリと取り出しました。

給湯室の床に跪き。
まるで蝶が甘い花芯に引き寄せられるかのように私は三上さんのそれに手を添えて…


ぱっくり。


ちゅぽ…
ちゅぽ…


たちどころに勃起したそれは木彫りみたいに硬くはないけれど、同じ感触…
そうしながらも心の中で

何で?…

でもせっかくだから…

あんな夢を見るぐらいだから本当はこんな事がしたくてしょうがなかったのかしら?…


そんな事より早くしないと誰か来てしまう…

言い知れない焦りが腋の下にへんな汗を滲み出させていました。


やがて…
男性の精というものを初めて味わったわけですが、なんとも後味悪く…
どろっとして、カァっと口の中に広がって至る粘膜に絡みつくような…

でも、三上さんのだから…
ごっくんと呑み込んでしまいました。

何だか吐き出したら失礼だし…


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