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つぐみのからくり箱
【ファンタジー 官能小説】

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つぐみのからくり箱-2

[ どうかしたら開く仕掛けがしてあるんだがなぁ… ]

[ これ、私にちょうだいよ ]

[ ああ、いいよ
もしかしたら、こいつは二百万円ぐらいするかも知れない… ]

そう言って私に箱を手渡すと、父はまたケラケラ笑いました。


私はさっそくからくり箱を開けてみようとアクセクしましたがどうにも開かない…

木箱を振ってみたらコトコトと微かに音がするのです。

私はその中身が気になって気になって…
つい、ムキになってからくり箱に没頭しました。


やがていつしか…
私も飽きてしまって

半年が過ぎ…
一年が過ぎ…


時々は何気なく[ からくり箱 ]をいじってみたのですが、ある時の事でした。

どこをどうしたのか蓋の部分に少し隙間ができたのです。

それでカタカタいじりまわしているうちに、少しずつ隙間が広くなって中からちょうど携帯のバッテリーカバーのような窪み見つかったのです。

窪みを押し上げてみると私の予想に反して蓋は開かず、中身の方が引き出し式に飛び出してきました。

内箱の中には白い布にくるまれた何かが…

何かのミイラとか死骸ではあるまいかと恐る恐る布を開くとからくり箱から出てきた物は…


木彫りのおち〇ち〇?…

気持ち悪いほどリアルにできていて、触れると動き出すんじゃないだろうかと本気で思いました。


昔の人のオトナのオモチャ?…

しばらく観察してると私も気持ち悪さに慣れてきて、とりあえず黒ずんだ古代の男性を綺麗に拭いてあげました。

見れば見るほどよくできてる。
そこで興味本位に…
ぱっくり。


ちょっとした悪ふざけでした。
私は口の中にそれをふくんでみました。
いつかくるそんな日のための予行演習…


舌の上の硬い感触からその形を頭の中にイメージできましたが、いくらよくできていても木彫りは木彫りです。



その夜、私は夢を見ていました。

私はどこかの荘厳で立派な神社にいて、朱塗りの扉をいくつも潜り抜け…

そのつきあたりで、まるで聖徳太子みたいな格好をした昔風の男性にあいました。


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