魔法の穴-1
まだお昼過ぎだっていうのに、もう素っ裸になってしまった私は一段高いベッドの上で自分の太股を抱えて…
少年の前で女の秘部を広げて見せた。
[ 見える?…
これはね、クッションになっていて普段は中に入ってるのよ
あなたのもさぁ…
形が変わっちゃうでしょ?
私も同じよ、いつも小さくて中に入ってるんだけど時々大きくなってほら、ぴらぴらって…
かわいいでしょ? ]
何で昼間っから女性器の説明なんかしてるかって?
それは事務所に入った一本の電話から始まった。
[ …でさぁ、悪いんだけど今から出てよ
もう、リサちゃんだけが頼りなんだ… ]
依頼主は年配の女性。
時間は無制限で倍の料金を支払うというのだ。
[ ケイちゃんに行ってもらったんだけどさ…20分で帰って来ちゃってさぁ… ]
マスターは相当うろたえている。
私はリサと名乗っているけど、本当は加奈子っていう。
そんな事はどうでもいいんだけど、そのリサちゃんは売り上げでは誰にも負けないのだ。
たぶん、他の店の子でも私ほど稼ぐ子はそういないはずだ…
なのに何で私が昼間っからホケンタイイクの授業なんかしてなきゃならないわけ?
[ これほら見てっ…
これはね…男の人を好きになるスイッチなのよ
触ってみない?
帽子かぶって赤ずきんちゃんみたいでしょ? ]
私、何を言ってる事やら…
依頼主はこの子のなんと、母親。
時間はいくらかかってもかまわない…
料金は正規の倍払うって…
どういう母親なんだろ…実の息子でしょ?
自分のおっぱいでも吸わせときゃいいじゃん。
[ また、変なの付けるつもりじゃないの?…
もう今日は気分が乗らないからイヤよ ]
私は寝起きの真っ白な頭の中でマスターにグズった。
[ 変態じゃないって、美少年…
もう食べちゃいたいほど無垢な子なんだって… ]
私たち、決していい事ばかりじゃない…
ヤな事の方が多いのだ。
[ …でさぁ、ここ見える?
小さな穴があるでしょ?
オシッコするとこと、その下にほら何かあるでしょ?見える?
ここからも何か出ちゃうのよ…時々ね ]
全身入れ墨の怖い顔したお客に当たる事もある。
でもそんな人に限って案外優しいし、お小遣いまでくれる事もある。
それから変態オヤジ…
足の指からお尻の穴まで、もう舐めまわす舐めまわす…
それならまだいいのよ。
一番イヤな客はナルシスト…
何もさせない何もしない。
ただ肩を並べて座ってるだけで60分も間がもたないわよ。
女が恋しくないなら呼ぶなってんだ。