私と修平の異常な関係-3
[ 私…今日は興奮してあんた殺しちゃうかも… ]
修平は歩きながらまたため息なんかつく。
私が左足を上げるとさっと足をよけた。
…楽しい
[ で…今どこまでいった? ]
[ へっ? ]
[ その女とどこまでヤった?って聞いてるのよっ ]
[ まだ…だよ ]
[ 張り飛ばしてやりたいわね…その女
思わない? ]
[ お願いしますっ… ]
[ ねぇ、レイプしちゃいなよ…
忘れらんなくなる程何回も… ]
[ 頼むよ…お願いします… ]
[ じゃ、今日ホテルで私を殺す?…いいわよ
修平のためなら死んであげるわ ]
[ ねぇ、別にそんな事とかしなくてもいいじゃん…
落ち着いて二人っきりでゆっくり話し合おうよ ]
焦ってる焦ってる…
こいつ本気で焦っちゃってる。
なんてかわいいんだろう…
ブティックや飲食店が立ち並ぶ通りから少し歩くと…
はずれの方にラブホテルが何軒か並んだホテル街になっている。
このエリアではカップルかタクシーしか見かけない。
ホテル街に入ると私は肩に回した修平の腕を振り払って、両手でその腕につかまり肩に頭を寄せる。
そしてどのホテルに入るでもなくしばらく歩いて。
[ わかったわ…
ここで別れてあげる
今まで本当に… ]
私はぽろぽろと涙を流す。
[ ミカちゃん… ]
[ キス…して… ]
修平は路上に立ち止まってゆっくりと私に唇を重ねる。
[ しあわせに…なってね
修平… ]
修平の腕を手放してきびすを返し、カツカツとひとり歩き出した。