魔性の仔B-9
──この状況、同じだ…夢の中と…。
刈谷は頭の中で恐怖と戦いながら、何とかやり過ごす方法はないかと思考を巡らせる。
だが、赤く光る目を見つめていると、身体が痺れたように動かなかった。
すべてを脱ぎ捨てた真弥。薄闇に浮かぶ光のコントラストは、肢体の美しさを際立たせる。
「…よせ…止めろ…」
真弥は刈谷のベッドに這い上がると彼に跨った。その身体はすでに熱を帯び、──メスの匂い─を漂わせていた。
──見て…ここがもう、こんなに。
真弥は刈谷の前で秘裂に手をやり広げた。光り照らされた内襞は、ぬらぬらと絖っていた。
──こんな幼い身体で、あんなに…。
刈谷の寝間着が1枚づつはがされる。──メスの匂い─に彼の中にあった恐怖は薄れていき、変わって理性が痺れていく。
最後の1枚を取り払われた時には、彼のペ〇スは硬くなり脈動を繰り返していた。
──あの日から、私はこうなることを望んでいたの。
真弥の口唇が刈谷のに重なった。柔らかく、しっとりとした感触が伝わってきた。
熱い吐息が掛り、小さな舌が絡みつく。──痺れた理性は、やがて本能を目覚めさせる。
真弥の舌による前戯は、刈谷の身体を徐々に下へと向かい、最後に彼の剛直と化したペ〇スを口中に沈ませた。
「はッ…ああ…あ…」
小さな口いっぱいに頬張り、絡める舌技に刈谷は陶酔の呻きを漏らした。
久しぶりの愛撫に、彼は昇天寸前となる。
「ああ…真弥…なんで…」
本能に支配されながら刈谷は思った。──男を知らぬはずが、何故、これほどの性技に長ているのかと。
──もういいわね…私も欲しいわ。
真弥の口が刈谷から離れた。妖しい目は益々輝きを増した。
「や、やめるんだ…」
真弥は刈谷の股間辺りを跨いだ。秘裂から溢れた愛液は、内腿を濡らしていた。
自らの内襞を大きく広げると、真弥は刈谷を導き入れる。
──ふッ…うんん…。
先端が触れた。疼きに眉根を寄せ、ゆっくりと腰を沈めていく。
「はッ…ああ…」
絖りとともに、キツい肉壁の感触が刈谷に伝わる。
すべてが本能に流されそうになった摂那、刈谷の身体から痺れが無くなった。