Lesson xxx 4-3
「バカか、お前は」
「どうせ…バカだもん…。だから先生だって…」
グスグスと泣く私の頬を先生が拭う。
「あー!ごちゃごちゃ言わずに俺の女になれよ!」
えっ?
「あの…?意味がよくわからない…んだけど…。だって先生…子供は相手にしないって…」
クシャクシャっと先生は前髪をかき上げるとボソボソと口を開いた。
「…そう思ってたんだよ…。だけどお前が…挑発するから…」
呆けたように口をあんぐり開けて先生を見上げると一瞬視線が合った後、先生が目を逸らした。
もしかして…照れてる!?
先生っていつも偉そうなのにたまに可愛いんだよね。
「好きだから…俺のもんになれよ」
「うん…」
私は満たされた想いで先生の背を抱き締めて胸に頬を寄せた。
先生を誘惑する事にまんまと成功した私。
ただ計算違いは私も先生を好きになっちゃった事。
「うちに…来るか?」
「うん…」
この前の事をふと思い出し思わず耳まで赤くなってしまう。
「お前、何考えてんだ?」
からかうような先生に慌てて首を横に振る。
「べっ、別に!」
「今夜は寝かせねーぞ」
耳元で囁く先生に体がふるっと震える。
「次のテストまで毎日みっちり勉強見てやる」
えぇぇー!!
そんなぁ!
甘い時間を期待してた私は予想外の事態に頬を膨らませた。
抗議の視線を向ける私に先生が声を上げて笑う。
「満点取れたらご褒美な」
エサに釣られた私は先生と甘い時間を過ごすべく必死に勉強するはめになるのでした…。