月に祈る 1 -7
―ありがとう、朔。
朔は、いつも、こうして、俺を支えてくれてるんだよな。
朔がくれたおにぎりを、一口かじる。
唐揚げを包んでいるご飯は、わかめご飯。
ほんのりと、磯の香りがして、少し唐揚げの味もした。
さぁ、これを食べたら、まずは、永遠なんて信じないって言う、あの人に、伝えにいこう。
何度だって、伝わるまで。
長期戦になったって、かまわないさ。
5年間の片思いは、だてじゃない。
永遠なんてあるのかわからないけれど、今、この瞬間も、あなたを想う。
―好きです、本当はずっとずっと、亜紀さんの事が大好きなんです。