女神ラブロリーナ3-3
両手が、硬直したように動かない。
体を揺さぶっても一緒である。
何と、オレの右手が勝手に乳房を揉んでいる。
しまった!
罠に引っかかったか!?
多分、そうかもしれない。
慌てるオレ。
もうパニック状態だ。
「言ったでしょう?
私から離れられないって。素直に私と付き合いなさい」
「何考えている?」
「何も?」
「サービス料でも取る気か?」
「失礼な、私は風俗嬢じゃないわよ」
「オレを誘拐する気だ」
「それも違う」
「じゃあ、どうする気なんだ?」
「どうもしないわ。
私と友達になってくれれたらイイの」
「…」
「でないと、両手離さないから」
「冗談はやめろよな」
「私は本気よ」
「離せよ」
「イヤ」
「離せよ」
「イヤ」
「離せったら!」
「イヤ」
「人呼ぶぞ!」
「無駄よ、誰もいないから」
「アンタなぁ!」
「私と友達になってくれる? そしたら…」
「…」
「男のクセに優柔不断ネェ。だから未だに、彼女も出来ないし結婚も出来ないでしょう?」
「アンタに、言われたくない」
チクショー、痛いトコを指摘されたぜ。