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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxx 3-1

すぐ下がるものと思っていた熱は上がったり下がったりで、先生の家で過ごして4日目になっていた。

急にあれだけ勉強したから知恵熱が出ちゃったのかなぁ。

先生は学校に行かなきゃいけないから昼間は一人。

起き上がれるようにはなってたからご飯も適当に食べる。

もう熱もぶり返しそうもないしそろそろ家に帰らなきゃな。

でも意外な居心地のよさに帰るのが惜しい気もしてる。

先生はやっぱり意地悪で偉そうだけど、時折見せる優しい表情だったり笑顔だったりには正直ドキッっとする時がある。

だめだめ!
先生を誘惑して困らせるんでしょ!

この状況はチャンスじゃない。

でも…。
私を一人にしておけないって看病してくれた先生にそんな事していいのかな…?

それに先生の自己中な考えで始まった補習だけど、おかげで次のテストはかなりマシな点を取れそうだ。

うーん。
先生の思惑がどうあれ結局私は助かってる。

先生を困らせるなんて、もう止めにする?

でもそれは何となく悔しい。

ここで過ごすうちに妙な葛藤が芽生えて私は髪を掻きむしった。

あ。
しばらくお風呂入ってない。

熱も下がったし入りたいな。
着替えも先生が出してくれてるし借りちゃうか!

着替えを手に私はバスルームに向かった。





「あー!サッパリしたっ!」

タオルで髪を拭いつつ鼻歌を歌ってると先生が帰ってきた。

「あ、お帰りー」

玄関まで出迎えた私を見ていきなり大声を出す。

「神崎っ!何て格好してんだ!?」

は?

「だって、先生のズボン大きくて。腰がゴソゴソで穿いてる意味ないもん」

Tシャツ一枚の私を先生は仏頂面で眺める。

「女子高生のこんな格好、めったに見れないんだからいいじゃん」

先生は手のひらで目元を覆って大きくため息をついた。

「ったく!元気になったらそれかよ」

意味わかんない。

先生にすれ違いざまに腕を掴まれベッドルームに押し込まれた。


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