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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第一話「守ってあげタイッ!?」-20

 柔らかい唇と意味深な台詞。
 理恵とこれからはどういう関係になるのか?
 期待をしてしまう彼が居たが、
「何してたの?」
 里美の低い声にそれも一時中断。
「なんか理恵が走ってたけど、アンタ理恵に何したの?」
「何も? 何もしてないよ」
「嘘、なんか親しそうに話してたけどなあ」
 どうやら話し声を聞いていたらしく、その突っ込みは容赦が無い。
「ち、違うよ。僕はただ……、そう、ジャージが裏返しだったからって笑われただけだよ。というか、大体理恵さんが僕なんか相手にすると思う?」
「うーん、それもそうね。でも、アンタの役目はマネージャー兼男子の見張りだからね? 女子に手を出すことじゃないんだからね? 変なこと考えちゃ駄目よ?」
「うん。わかってるよ。香山さん」
 時すでに遅く且つ、耳に痛い忠告をされる紀夫であった……。

続く

※前回、紀夫の年齢を「もうすぐ十七になる」と書きましたが、彼はまだ高校一年生です。
失礼いたしました。


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