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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第一話「守ってあげタイッ!?」-13

「あっはは、おっかしいんだ……」
 哂われても当然だろう。自分だって自分以外から言われればそれを哂う自信があるのだし。
「エッチぐらい普通じゃん。ていうかさ、身体は皆大人なんだしぃ、したくなったらしちゃわない? スポーツみたいなもんだってば」
「そうかな?」
 笑顔の彼女に反感を覚える自分。けれど股間を膨らますもう一人の自分は彼女の説を支持しているように見える。
「そうだよ……ねえ、シヨ? したいのぉ……」
 お尻のむにっとした感触が膝をゆらし、勃起した逸物がトランクスと擦れてジンジンする。
「だって……」
 それでも理性が拒む。
 自分の目的、使命は女子陸上部の貞操を守ること。香山里美の涙に誓ったこと。
 だが……。
「あ、忘れてた!」
「何を? ああっ……」
 理恵が取り出したのはピンク色のしわくちゃな布。
 公園の隅に配置されている街灯の明かりが少し届く程度でわかる。それはきっと彼女の下着で、つまり今の彼女は……。
「あたしノーパンだったわ……えへへ、失敗失敗」
 バツの悪そうな笑顔を浮かべる彼女はぺろりと舌を出す。
「やっぱり理恵さん……、エッチしたいの?」
「ねぇ、お願い……、君じゃないと頼めないよ……」
 スカートをたくし上げ、薄い陰毛の生えた股間を見せ付けてくる理恵。一体誰が彼女の願いを断れるのだろうか? 手持ち無沙汰に投げ出していた手が彼女の背中に回り、ブラウスをそっと引っ張る。肌に張り付く布は身体のラインをあらわにし、小さな丘にぷっくりとした突起を見せた。
「あん、もう、ブラもしてないんだっけ……これじゃあヘンタイさんだね?」
「うん……うん!」
 気付いたとき、紀夫は理恵を抱きしめていた。
 甘い香りに混ざるのは汗と埃の匂い。鼻の奥がかっと熱くなり、鏡がなくとも自身の紅潮ぶりが分かる。
「あん、もー、そんなに焦らないの。これだからドーテー君は……、いい? ゴムしてくれなきゃスポーツにならないでしょ?」
 理恵は財布からビニールの包みを取り出し、ぺキリと開ける。中から取り出すのは薄い膜。それを紀夫の目の前でくるくると見せ付ける。
「うん、うん……」
 理恵を守るという高尚な意志はどこへやら、彼はベルトを手間取りながら外すと、中腰の姿勢になってトランクスごと下げる。
「あは、げんき〜……、でもカセー君かあ、ちょっぴり残念」
 勃起したそれは捲れかけた包皮が赤味がかった亀頭を少し隠している。それは彼の人に話したくない秘密の一つだが、この状況で恥ずかしがることも出来ず、千載一遇のチャンスに乗ることにした。
「いい? ちゃんと密封するようにつけないと〜……、ふふ、できた……」
 手際よく逸物をラッピングする彼女の小声の「上手く出来た」は聞き逃し、そのままお尻を揉みしだく紀夫。
 ――これを持ち上げて僕に乗っけると、それでできちゃうんでしょ? エッチ!
 興奮に思考を囚われた男の子は雄になろうと必死で、一心不乱に牝の身体を持ち上げようとする。けれど重心をずらして逃げ惑う彼女を捕らえることができない。
「んもう、焦っちゃだめぇ……、エッチってさあ、タイミングも重要だよ?」
 唇にひとさし指を立てられる。それだけで男になりかけの紀夫のかすかに残る理性は吹き飛んでしまう。
「理恵!」
 理恵の肩を掴み、手探りで陰茎の先端を彼女の窪みに押し当てる。
「ん……んぅ! くそ! んぅ……」
 まだ濡れてもいないクレバスは力任せの行為に表面を滑らせるばかり。
 膜越しに感じる互いの体温と乱暴な摩擦は確実に二人の理性を削り、蜜のような粘液を溢させた。


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