MY ROOM-3
「はぁ〜。。」
こちらもため息。
「不破君、何してるだろ。」
携帯のアドレスはお互い交換したはずだが、メールを打つ勇気がない。
「不破君、メール嫌いだって言ってたし...。迷惑だよね..。」
「おっ、珍しいな。今日は不破君んち行かないのか?」
「お父さん..。だって今日行ったら、好きって言っちゃいそうなんだもん。お父さんがああ言ってくれたけどやっぱり..。」
「ハッハッハッ。いいねぇ!これぞ青春!!」
「ばかぁぁ!!あっち行ってぇ!!」
「こ、こんにちは。」
「あ、コンチハ。」
「...あっ、あの..先週はゴメンね。急用が出来ちゃったの。メールしようと思ったけど、忙しくて...。」
「2週間分だね。」
オレが意地悪そうに言うと。
「うん!」
嬉しかった。..この笑顔...。2週間振りだ。
問題どこじゃなかった。異様に意識してしまう。相手もそんな感じだった。心臓がバクバクいってる。...言います。もう我慢できない。
「あっ、あの..」
「..な、なに不破君?」
「あ、あの..先週、星野さんウチに来なかったよね?」
「.....。」
「..寂しかった。」
「えっ?」
「オレ、星野さんの声聞きたかったし、笑顔もみたかった。星野さんといる時が1番幸せだよ!」
「..不破君...。」
「...好きです。オレ、星野さんのことが好きです。」生まれて初めての告白...。
「え、..あっ...あの、私も..私もあなたのことが好き。不破君のことが好きです。」
「..星野さん...。」
思わず力一杯に抱きしめた。
「不破君のばかぁぁ..。ずっと好きだったんだからぁ..。」声がかすれていた
「ごめん。ごめんね。」そっと腕の力を緩めて、両手で楓の顔を覆う。そしてゆっくり唇を重ねた。
キスの合間に1番聞きたかったことを聞いた。
「ねぇ..名前で..呼んでもいい?」
「んっ..いいよ..」
「..楓...」
「...鷹文..」
-大好き-