Lesson xxx 2-6
「仕方ねーなー」
ボトルの水を口に含んだ先生が私に被いかぶさる。
濡れた唇が私の唇に触れて水が流れ込んできた。
水が喉を通過して、私はすごく喉が乾いてたんだと実感した。
「先生…。もう少し飲みたい…」
「役得だな」
数度繰り返された口移しにようやく潤った私は先生に謝った。
「もし風邪だったら…感染ったらごめんね…」
「感染ったらお前に看病してもらうよ」
そう先生は笑った。
「もう少し寝ろ。そばにいるから」
「うん」
安心感とベッドの暖かさに吸い込まれるように眠りに落ちた。