遠恋ーえんれんー泪side-5
「へぇ。さすが美音ちゃん可愛いもんね。僕も自慢だなぁ、彼女がこんなに可愛いと。なんか友達の彼女さんはさ、実はあんまり可愛いくな‥『もう切る。』
ぼくのつまらない話に美音の怒った声が被さる。
電話を切る、ブチッとゆう無機質な音が耳に刺さる。
「美音、好き。愛してる。」
切れた受話器にしか言えない僕。
「美音。僕を選んで‥チョコレートよりも。」
指輪を送った時に戻りたい。
美音に触りたい。
キスしたい。
抱きたい。
愛してるって素直に言いたい。
こんなお互いを疑いあうような恋愛がしたいんじゃない。
こんなんじゃいつ終わってもおかしくない。
一人落ち込んで、泣いて。
そして知らない間に眠っていた。