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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? プロローグ「覗いてみタイッ!?」-10

 痛いのだろうか? 強いのだろうか? それとも……?
 愛理の眉は険しく皺を作るばかり。しかし、声質は徐々に高まる一方。そこから導き出される結論は……やはり……、
「ん、ぅうぅ……、あ、和彦君……そんな、強く……されても……なんか、変なのぉ……」
 胸を弄られる感覚とはどのようなものなのか? 未だ男子に身体どころか心も許していない里美には想像もつかない。
「先生の、すごく柔らかくって、汗で、しっとりしてて……それに……触るだけで……」
 出しっぱなしの陰茎がピクンピクンと揺れるが、それは徐々に触れ幅が大きくなる。
「どう……したの? 和彦君?」
 胸を揉んでいただけの和彦の様子は、明らかにおかしい。
 下唇を噛み、爪先立ちになりながら何かを我慢しているように見えたが、しばらくするとかかとを落とし、そのまま愛理の両肩に手を置き……、
「先生、僕……僕!」
 陰茎の先端からぴゅぴゅっと白い液を迸らせた……。
「きゃっ! また? またなの?」
 胸元を汚す白濁液にも馴れた素振りで弄ぶ愛理だが、挿入前の射精にはさすがに苦笑い。
「和彦君、あんまり早いとキライになっちゃうぞ?」
「え、そんなの! 僕、まだ出来ます! だから!」
 言う通り、彼の陰茎は先端からは透明な汁を垂らし、天井を向いている。
「そうかしら? 二回も出してさ、本当に大丈夫?」
 薄ら笑いを浮かべて彼を軽蔑する愛理。もちろん挑発行為なのだろうけれど、初体験に燃える好奇心と部員一同に恥ずかしい瞬間を見せてしまった和彦にとっては起爆剤どころではない。
「愛理先生!」
「わぁ!」
 和彦は愛理に飛び掛るように押し倒し、夢中で胸元に顔を埋め、くちゅくちゅちゅぱちゅぱ音を立てる。その様子はイヌが飼い主にじゃれているようにも見え、どことなく微笑ましい。ただ、卑猥な右手が乳房を揉むのを止め、ジャージのズボンを潜り始めたとき、一転した。
「あ、きゃ……だめ、ん、いた……い……?」
 愛理は身体の内側から沸き起こる痛みとは違うむず痒さに戸惑いながら、彼の行為をヤンワリと咎める。しかし、熱の入った和彦には、押し返す手の平にすらそそられるらしく、鼻息だけを強めていった。
「うん……んぅ……和彦……君……」
 少年の胸元を押し返そうとしていた手がわき腹を擽り、ついにはその後に回る。
「先生……愛理……愛理」
 彼の手がジャージを下ろしたとき、彼女の手は投げ出され、視線は天井へと移った。
 すっかり抵抗が無くなった愛理に若干のつまらなさを覚えつつも、和彦は上半身を起こし、人生初となる女性器を拝もうと黒いヒラヒラしたショーツに手をかける。
「和彦君……なら、いいよ」
「先生……」
 今日まで会話らしい会話も無い二人。ろくなアドバイスも出来ない指導者と期待のかかる選手では知識のレベルが違う。
 年上好きな和彦からしてみればチャンスなのに。
 年下好きな愛理からすればチャンスなのに。
 お互いどうしても続く言葉が出せず、愛想笑いに終始していた。
 が、それよりももっと確実で短絡的な言語。
 肉体による交歓は、二人の距離を一気に近づけた。
 そして、もう後戻りも出来そうにない。
 すでに和彦のモノは二回出してはいるものの、それでも目の前で酸味のある匂いを放つ淡い花弁のような入り口の女陰は、魅力的であり、彼を誘っていた。
 一歩踏み出す。
「ん…………そのまま」
「痛い?」
 だが、もう一歩踏み出す。
「んーん、大丈夫……」
 ならばもう一歩踏み出す。
「そのまま来て……」
 切ない声に誘われてもう一歩、もう一歩。
「ん、ああ……」
 亀頭が女陰に飲み込まれると、滑らかな愛液に促され、奥へと飲み込まれる。


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