イヴの奇跡V-7
だからこそ、
お互いに言えない気持ちもあることを二人はそれぞれに感じていた…。
そしてその気持ちは決して自分達の中で譲れない感情だということも…
『ん…』
イヴからの大胆な行動に神崎も答えるようにして舌を絡ませる。
『お仕置きは今がいいってコトか?』
サファイアの瞳がイヴを捕らえ神崎は小さく口だけで笑う。
そんな神崎にイヴは返事の代わりにただ頷いた。
『ん…!』
窓ガラスに追い込まれイヴの背中が当たる。逃げ場所はもう何処にもない。
口付けは離れて、首、鎖骨、胸へと移動して行く。
『けぇ…っ、もぉ…』
ザワザワと体に走る小さな快楽にイヴは降参の声を上げた。
『まだまだ…我慢して貰うぞ?』
意地悪に言うと神崎はイヴのワンピースの肩で蝶々結びになっている紐をするりとほどく。
ストンとイヴの足元に落ちるピンクのバルーンワンピース。
『やぁ…圭、外っ外っ!見えちゃうッ』
神崎の行動に思わず慌てるイヴ。何せ背後は一面窓ガラスなのだ。
『もう暗いし此処は通行人からは高すぎて見えないだろ』
イヴの胸の先を口に含む神崎。
舌先で転がしたり、たまに甘噛みしたりしてイヴの表情を伺う。
『ん…っ…デモ…ぉ!』
わたくたと動くイヴだが中々神崎を動かすことは出来ない。
そして…
『ふぁ?!』
グイッと体を反転させられるイヴ。ひんやりしたガラスに胸の先が押し当たる。
『っっ…ぁ…けぇ…ダメっ!やぁっ…』
イヴの体を自分の体で押さえると神崎はイヴの秘所へと指を忍ばせる。
『かなり濡れてたんだな?』
耳元で囁く神崎。
下着の中に手を入れて秘所から突起しているその場所に触れる。
『ぁ…っ!』
ビクンと跳ねるイヴの身体。
クチュクチュ響く水音。
神崎の手もイヴの下着も既にぐっしょり濡れてしまっていた。
『だめ…圭…そろそろっ…!』
息も絶え絶えにイヴは自分が絶頂に近いことを訴える。
『今なんて言った?』
イヴが絶頂を向かえる手前で手を止める神崎。
『いじ…わる…っ!』
もどかしさが体中を支配してイヴは股をモゾモゾと動かす。