女神ラブロリーナ-5
「あんな、ブサイク男と結婚してしまったら、人類滅亡だよォ!」
「女性の品格が落ちちゃうわ」
「馬鹿男、テメェの顔を鏡見てから言いなッ!」
これが本音なのだ。
オレは女から嫌われるタイプだなぁって、つくづく感じた。
そして40代に入っても、女性との縁は殆ど無い状態は続いていた。
そこでオレは顔見知りのハリス老占い師に恋愛関係について、占ってもらった。
判定結果はこうだ。
「おぬしはのぅ…、
うーん、女性には縁がないようじゃのう」
素っ気ない回答…。
「縁がない?」
「そうじゃ、縁がない」
「そりゃあ又、何で?」
「姓名判断、顔相、手相、色々あるんじゃがのぅ。まあ、総合的に判断すれば今のお前さんには…
異性との巡り会いがないと言う事なんじゃ」
呆然となるオレ。
「ウソ、だろう?」
「この道一筋50年のワシが、ウソの判断をすると思うか?」
「別にアンタを疑ってるワケじゃないけど」
「じゃあ、何じゃい?」
「女には縁がないって言うから…」
「ガッカリしておるのじゃろう?」
「勿論」
「だったら良い事、教えやるよ」
「良い事?」
「人間以外の女には、縁があるようじゃ」
「宇宙人とか、異次元な怪物とか?」
「女神様じゃな」
「女神様?」
「そう。しかも、とびきりの美人」
オレは思わず笑った。
厳格で真面目な顔をしているクセに、冗談言うよなァ。
ハリス爺、こっちは真剣なんだぜ。
オレは調子に乗って言った。