女神ラブロリーナ-4
ドキドキしながらダイアルを回したけれど…
イザ、気持ちを告白した時は意外とアッサリした感じだった。
「良かったら…
僕と…
結婚して…くれませんか?」
「…」
ガチャン…
受話器を置いた音。
コレットさん、何も言わず電話を切ったのだ。
一瞬、オレはサーッと血の気が引いた。
オレ何か、悪い事言ったっけ?
一週間たってから…
コレットさんから手紙が届いた。
―突然、電話を切ってごめんなさい。
男性の方からプロポー ズされたのは初めてでしたので、私はドキドキしちゃって思わず受話器を置いてしまいました。
さて、私からの返事ですけど。
色々と考えた結果、アナタの御希望にはお応え出来ないと判断しました。
本当にごめんなさい。 アナタにイイ出会いが訪れる事を、心より祈ってます。―
断りの内容の手紙だ。
まるで、就職応募先からの不採用通知みたいじゃねーかコレ。
ケッ、何だよ。
仕方なく、オレは活動を続けた。
その後、何人かの女性と出会う事が出来たけど、みーんな×だった。
どの女性からも、同じような形態で断って来た。
そして、今日も…
「ごめんなさい、ごめんなさい」
3日前に知り合った、リーナと言う女性からの断りの返事である。
オレのプロポーズを断った女は、これで何人目だろう?
あまり多すぎて、数えた事もない。
しかも…
どいつも、丁寧に断って来た。
だが後々になって…
友人たちの情報を通じて、オレは殆どの女性から体裁良く断られた事が分かった。