女神ラブロリーナ-3
「サムがやたら、声をかけられていたから…
ひょっとすれば、オレも」
こう言った甘い期待を寄せていたが、ものの見事に期待外れだった。
サムの場合は、多くの女性を惹きつける魅力を持っている。
それにヤツは、人とのコミュニケーションを取るのが凄く上手だし。
口下手、人付き合い下手のこのオレとはレベルが違う。
気が付いた時は、オレはもう30代。
逆に変に焦り出し、やっと自ら動くようになった。
職場では女性社員は極端に少ないから、街で声をかけるか…
出会い系サイトで探す事になる。
何人か気に入った女性をピックアップして、自らアプローチしてみたけれど…
ぜーんぶダメ。
めげずに、行動を続ける。
この間…
サムも含め、周りの友達はみーんな結婚してしまった。
だから、余計に焦ってしまう。
それでもオレは、冷静な気持ちで結婚相手を探し続けた。
その甲斐があって…
やっと1人の女性をゲットしたのである。
その人の名前はコレットさん…28歳。
若いながら、フラワーショップを経営していると言う行動派女性だ。
しかも、オレ好みの巨乳、巨尻と来た。
さっそく彼女の都合に日程を合わせ、デート等を繰り返した。
オレにとっちゃ、女性と初めて行動を共にする至福の時である。
…と言いたいところだが、オレは自らの欠点を改めて思い知らされた。
オレはコミュニケーション能力は低い方だ。
だから、女性と何を話せば良いのか?
どう接したら良いのか分からなかった。
「チックショー、参ったなぁ!」
焦るオレ。
でも幸いな事に、コレットさんがオレをリードしてくれた。
オレの人柄と性格を見抜いて、適切な対応してくれたのだ。
さすがは、コレットさんである。
日頃から数多くの人たちに接しているとあって、コミュニケーションの取り方が実に上手い。
コレットさんの事を気に入ったオレは後日、電話でプロポーズした。