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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxx 1-3

最初の三日はホント辛かった。

補習なんて受けずに、このまま帰ってやろうって何度思ったか。

でもみんないい先生で、こんな私にちゃんと教えてくれる。

……一名を除いては……。

「違ーう!何度言ったらわかんだよ」

「もうっ!ボカボカ殴んないでよっ!」

間違う度に丸めたテキストで頭を叩かれる。
せっかく覚えたものも忘れちゃうじゃん!

「お前はこれぐらいでちようどいいんだよ」

「体罰教師っ!」

下から睨む私にフンっと鼻を鳴らして意地悪く笑う。

「誰のおかげで留年の危機を逃れられると思うんだ?」

別に私が頼んだ訳じゃないし。

「何で先生は他の先生に頼んでまで私の補習をしてくれんの?」

これは最初からの疑問。

ここまでしてくれなくても、ほっときゃ学校辞めてたのに。

「受け持ちの生徒を留年させたら俺の管理責任が問われるんだよ。評価も下がって給料減額なんて嫌だからな」

はぁ?
私のためじゃなく自分のためじゃん!

こっちは一生懸命勉強してんのに先生は自分の保身しか考えてなかったって事?

確かに私は先生に迷惑な生徒かもしれない。

でも先生の保身に振り回されるなんて冗談じゃない!

構文を板書する先生の後ろ姿を見て怒りが沸々と湧いてくる。

私のためって思わせときながらホントは自分の事しか考えていない榊先生。

その先生が生徒に手を出しちゃった…なんてのが学校にバレたらきっとヤバいよね?

容姿には多少自信あるし、どうせ学校を辞めるつもりでいた私にはどんな処分が下されようと関係ない。

でも先生は違うでしょ?
困るよね?
生徒とのスキャンダルなんて次の就職にも影響しそうだし。

私の全身全霊をかけて先生を誘惑してみせる!

学校にバレた時が楽しみね?先生。


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