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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 希望的観測 --14

「・・コタロー?」
コタローの顔を見て声を掛ける。
「ん?」
・・・。
「なんでそんな顔してんの?」
無表情ともまた違う、どこか苦しそうなコタローの顔が目の前にある。
「なんでこんなイケメンなんかって?」
「ちゃうわ!」
―なんと言うか・・。
巧いこと話の論点代えられてるような気がするけど。
「イーヴー」
「うわっ」
いきなりコタローが覆い被さってきて、その拍子にベッドに押し倒される。
「なに―」
―かぷっ。
「いっ」
首筋を軽く噛まれる。
「吸血鬼かお前は!」
「イヴの血しか吸わへんけど」
「聞いてない!!」
―ぺろっ。
「んっ」
首筋に走る、生暖かい快感。
「なあイヴ」
「・・・?」
少しマジメな顔をして、オレを見下ろしてくるコタロー。
「なに?」
「オレ、イヴのオナニー見たい」
・・・・・。
「はあ?!」
―意味が判らん・・。
「え?だって、オレの言うことなんでも聞いてくれんねやろ?」
・・・・。
―そんな約束したか?
どう考えてもしてない気がする・・。
「えーやん。イヴのここも」
コタローの手のひらが、チャックを下ろされて下着が見えている下腹部を布越しに撫でる。
「んひぅっ」
脚がビクッと震え、腰から背骨にかけて疼きにも似た快感が伝わる。
「元気なってるし、別にえーやん」
「んぁ、こた・・っ、手ぇ・・・動かす・・っ」
コタローの手のひらが、まるで薬でも塗り込むようにオレのちんちんを揉みしだいてくる。
「ほら」
「あっ・・」
手を離すコタロー。
刺激が途切れて、もどかしさに身体が震える。
「見せて?イヴのえっちなかっこ」
コタローの言葉が、砂に染み込む液体みたいにオレの意識の中に入ってくる。
「・・・」
半ば無意識の内に、オレの手が下着のゴムに掛かった。

「ん、ふ・・・」
ギンギンに張り詰めたちんちんを指でしごく。
まだ始めて数分しか経ってない筈なのに、先っぽからは透明な粘液がダラダラと漏れ続けている。
そんなオレの痴態を、薄く笑顔すら浮かべながら見つめるコタロー。
普通じゃない。
いつ誰が来るかも判らない中で、焦りと共に興奮しているオレがいる。
「イヴってさー」
「あ・・?」
話し掛けられ、少し動きを緩める。
「少し捻りながらオナニーすんねんな」
・・・。
オナニーの仕方なんか敢えて考えたこともなかった(むしろ、最近覚えたばっかだし)から、改めて言われると無駄に恥ずかしい。
「んじゃ・・あんたはどーやってすんの」
売り言葉に買い言葉状態で、聞かなくてもいいことを聞いた気がする。
「オレはー」
言いながら、コタローの手がオレの手を握り、指を動かす。


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