「憧れの走り屋」-3
「凄い!!」
見てるのと実際に乗るのでは
こんなにも迫力が違うなんて…
ナミは、彼女に今まで事故とか
した事ないのか聞いてみた
「過去に大きな事故を一回したわ…」
そう言うと、彼女の顔が曇った
「何年くらい前ですか?」
ナミは聞いたが
爆音とタイヤのスキール音で
いつ事故を起こしたのか聞こえなかった
その頃、2キロ先のコーナーに花束を置く女
花束を置いた直後に
オイルを取り出し道路に撒き始めた
息子の復讐の為に…
そんな事に気付く事もないナミを乗せた
黒の86は、弾丸のようなスピードで
そのコーナーに迫っていた… 【完】