密心〜かみのみそか〜-2
「ぁ…ん、蔵ノ介、さま」
乳をこねる手に手を重ねとり、下肢に導いた
「さわって、…くださいんせ。蔵ノ介さま…」
「みそか…早やない?」
驚いた顔は一瞬、笑い混じりの言葉に恥じらいを刺激されながら、それでも取った手を下肢に伸ばし求めた
もっと欲しい
もっと、もっと欲しい
「いや…で、……ございんすか?」
「まさか」
ゆるゆると花芯の割れ目をなぞるように触れられ、とろりこぽりと蔵ノ介さまを求める蜜ばかりが溢れる
「はぁ…ぁ、ん!…の…け、さまぁ!ぁん」
「ここ、ええんか…?」
首に吸い付かれる熱い息がたまらなく欲を煽る
蜜はとろとろと股を伝いひたひたに着物を濡れ汚し、それでもまだ足りぬと流れ溢れる
くりくりと摘まみ弄られる秘芽に声が高く甘くあがる
胸に吸い付かれ跡を残される
「あ…!跡、は…いけんせん!、怒ら…れっ、ん!…すぅ…」
「もうかまへんよ」
女将に叱られることを考えたが、蔵ノ介さまにそう言われれば流されるように納得してしまう
そうして私の体には花が散りゆく
「ぁ!…ひゃ!……んぁんん!ゃあ、っは」
桜が舞い散るかのようにちらほらと、紅くれないの花びらが肌に散る
「俺のもん、な?そやろ?みそか」
無邪気そうにそう笑い、私の肌に舞う花びらに頬擦りされ、上から軽く口づけられれば、嬉しくて顔が熱くてたまらなくなった
うれしい
うれしい
――応えたい、この人に
私のたった一人の人
私だけの人であって
誰かのものになんてならないで
「手折って……蔵ノ介さま」
「……みそか?」
「身請けしてくださいまし。私を……蔵ノ介さまだけのものにして」
「……ええの…?」
「私じゃない誰かと夫婦になどならないで。私だけを愛でて。あなたさまだけの花にして」
精一杯の気持ち――
廓詞など抜け落ち素の言葉になりながら、ありのままの気持ちの私でぶつかった