軟禁五日目―性欲、倒錯、異常な愛情-7
「濡れたか?」
くすりとデミアンが笑った。
リーナスは顔を逸らす。
「お前の身体は嘘をつかない」
言って、デミアンはリーナスの乳頭をぎゅっと摘み上げる。
既に硬く屹立していたそれは、少しの刺激にも敏感に反応する。ましてやこんなふうに、乱暴に摘まれたら――。
「あううッ!?」
リーナスの口から、叫びに近い嬌声が零れた。
「幾人もの男に犯されてなお、求める」
乳輪をぐるりと舐め、屹立したそれに歯を立てる。
「いッ……あッ、や……!」
「まるで雌犬だな」
デミアンの言葉は鋭い。
言い方もそうだが、この男の言葉は心を突き刺す。
リーナスは泣き出しそうな表情で首を横に振った。
「何が違う? こんなに勃たせて濡らしている女が」
「やああッ、やッ、ああ!」
デミアンがリーナスの秘所に手を伸ばし、陰核を抓った。
たちまち、がくんとリーナスの腰が砕ける。
両手首を固定されているために、下に体重がかかればかかるほど手首は擦り剥けてしまう。
痛みに顔を歪ませたリーナスの頬に、デミアンは口づけを落とした。
その唇は首筋を通り、リーナスの耳朶へと向かう。
「音が、聞こえるだろう」
デミアンは囁く。ぞっとするほどに低く、甘い声だ。
そして再び指をリーナスの秘所に沈める。
「い、や……」
リーナスは小さく首を横に振った。
「聞け」
ぐちゅ、と水音が響いた。
わざと大きな音を立てる。
ぐちゅ、じゅぷ、じゅぷ――。
二本の指が膣壁を擦り上げる。
「やッ、はんッ……も、駄目……ッ」
自ら腰を揺らめかせ、リーナスはデミアンにしなだれかかった。
デミアンは低い笑いを漏らしながら、更に指を激しく出し入れし、膣内を蹂躙する。
「んッ、んッ、そんな、に……ッ」
もうひと押しで達しそうなリーナスの様子を見て、デミアンは手を引き抜くと、すぐさま己のものを取り出してリーナスの秘所に擦りつけた。
「はぁ……ん」
「欲しいか?」
「や……」
改めて問われると、口ごもってしまう。
しかし、達したくても達せないもどかしいこの疼きに、耐えられる筈もない。
リーナスは歯噛みしてデミアンを睨みつけた。
「………」
「どうした? 欲しくないのか?」
矜持を保ったとて、何になる? 楽になってしまえばいいのだ。
そんな言葉がリーナスの頭の中に響いた。
それでも彼女は黙り込んだままデミアンを見据える。
デミアンは笑いながら彼女の耳元に唇を寄せた。
「意地を張るな、楽になれ」
あまりに甘いデミアンの声に、思わずリーナスはぞくりとする。
「所詮お前は雌犬だ。雌犬らしく後ろを向いて尻を上げろ」
吐息と共に、耳朶を犯すような言葉は彼女の脳に揺さぶりをかける。
「そうしたなら、すぐに挿れてやろう」
「………」
もう迷いなどなかった。リーナスはデミアンに背を向ける。
「はあんッ!」
言葉通り、デミアンの怒張がリーナスの秘所を貫いた。
感極まった声を上げ、リーナスは腰を振った。
「はは! どうだ、リーナス」
「ひッ、はッ……あ、あああッ!」
デミアンの一物の先が捩り込まれると、リーナスは甲高い声で鳴いた。
突かれ、揺すられ、押しつけられ。
リーナスの手首に繋がれた手錠と鎖がうるさく音を立てていた。