reality ability‐第9話‐終焉の闘いへと、冥界に‥‥‐-1
‐天界、集神城付近‐
至るところから剣同士の金属音や銃の銃声音が聞こえる。
そう、突然の敵襲だった。いきなり、センターサークルの全体から現れたのだ。もちろん、デスケイブを除く三ヶ所も狙われていた。
それは滅びを示すように不意討ちだった。生き残りが居ないように身体を滅茶苦茶にされる。それも1対5〜100という数で。
‐集神城内部‐
閲覧の間には凰輝や誠慈、光が戦っていた。三人は復活する神と交戦中だった。
「‥大丈夫か!?誠慈、光!」
凰輝は数十体の相手と戦っていたが話し掛けてきた。多少ながら余裕があるようだ。
「‥‥俺よりも‥光を心配しろ!!」
覚醒している誠慈は7、8体相手にしている。なんとか返答するが、顔には余裕が無かった。
「そうか!‥光、少し待っていろ!‥‥後で援護する!!」
そう言って数体を剣でなぎ払った。光の方へと走るが、直ぐに道は塞がれた。
「‥‥私の事‥はいい‥です!‥‥お父様は‥自分の方に専‥念して‥くだ‥さい!」
光も覚醒状態で戦っていたが、余裕が無いように思えた。実際、身体に傷が数ヶ所あった。しかし、目が死んではなかった。
「‥解った。無理はするなよ?‥‥さて、本気で相手になってやる。」
凰輝の髪が赤くなり瞳が少し薄い緑色になる。覚醒状態になったようだ。そして、敵陣に突っ込んだ。
‐一方、牢屋‐
ここでは螺樹と元四天王が戦っていた。螺樹を中心に四天王がいるので天界の全体図みたいになっている。
牢屋と言ってもかなりの大きさを持った通路で戦っている。人間が50並んでも平気な通路だった。
「‥‥大丈夫ですか!?皆さん!」
螺樹は話し掛けるが、
「‥お前の心配はいらねぇ!」
誑笥が怒ってきた。
「‥‥怒らないの!今はそれところじゃないんだから!」
那奈夜が言った。
『‥大丈夫です!自分たちでどうにかします!』
息が合った祐と結。
「こっちの敵は任せてもらおう。螺樹くん。」
50体を相手にしている羅紅が言った。
「‥解りました!では、各々のご判断に任せます!‥‥生き残ってください!」
全員が一斉に群れへと突っ込んだ!