reality ability‐第9話‐終焉の闘いへと、冥界に‥‥‐-2
‐一方、玉座の間‐
絢音と司樹菜が居た。数多くの神に囲まれていて背中合わせの状態だった。
「‥‥まさか、貴女とこうするなんてね。」
絢音が意地悪に言った。仲が悪いままの関係であった。
「‥‥アタシは貴女の事が嫌いです。それは、司義莉が貴女の事が好きなのを知っていて彼の気持ちに答えなかったからです。‥‥‥」
司樹菜の表情は暗くなった。嫌いな理由を言った今、戦いところではなかった。
「‥‥司樹菜さん、後で本音で話し合いましょう。‥‥良い友達になるわ、私たち。」
絢音は一歩前に踏み出すと、身体が輝き鎧が現れた!と同時に、槍さえも出した。
「‥‥それは?」
司樹菜が驚いた。後ろを見てないが解るのだろう。流石と言うべきか。
「刻印【愛】の幻想具現化の最終型で守想の鎧って言うの。‥貴女も【愛】よ。‥‥司義莉さんへの愛で出せるわ。貴女なら簡単よ。」
絢音がそう言うと、司樹菜の身体も輝き出す。そして、鎧が現れた。更に手には薙刀を持っていた。
「あら、簡単ね。‥‥うふふ、本当ね?意外と私たちって相性良いのかしらね?」
司樹菜が笑う。それは似た者同士故の愛の嫉妬が吹っ切れたように。
「そうかもね。‥‥さて、私たちの邪魔者は貴方たちよ?」
絢音と司樹菜は目の前の邪魔者を見た。
「私の本気に耐えられるかしら?‥怨念さんたち!?」
絢音がそう言った。すると、2人とも余裕な表情で前に踏み出す!