投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

coloraffair〜みんなの気持ち〜
【二次創作 恋愛小説】

coloraffair〜みんなの気持ち〜の最初へ coloraffair〜みんなの気持ち〜 11 coloraffair〜みんなの気持ち〜 13 coloraffair〜みんなの気持ち〜の最後へ

coloraffair〜みんなの気持ち〜6-1

「ク……クロ………早くイって………もう無理…………」
シロが荒い呼吸をしながらそう言ってるのが聞こえた。
発射の合図だ。


篠田さんがピンクとなり―一連の流れを聞いたアカがピンクがぴったりだと言った―カラークラブは6人になった。 そしてこれまたアカの発言で来週行われる体育祭のメーンイベントのようなリレー競技に参加することになった。
「いい活動の機会じゃんか。カラークラブで優勝してやろうぜ」だそうだ。

言ってしまったことは仕方ないので、打ち合わせをした。
「順番が大事だよな」
「みんなの100メートルのタイムは早い方から、クロ、アカ、僕、ミドリ、ピンク……シロですね」
「私絶対遅すぎるよね……」
「おいこら、ムラサキ!シロがかわいそうだろ」
―その発言もかわいそうだろ―
「たしかにシロはみんなより遅いからシロをどこにおくかよね」
「セオリーで言ったらトップ2の間にいれるのがいいよね」
「じゃおれとクロの間か」「じゃ、リーダーのお前がアンカーで」
「速い人がアンカーだろ」「そもそも出るって言い出したのお前だろ!」
「それとこれとは関係ねぇだろ!」
「ちょっと、やめなさいよ」
「じゃんけんでいいんじゃないですか?」
「1回勝負だぞ」
「あぁ、やってやるよ」
「じゃんけんほい!」
「よし!勝ったぁ!ざまぁみやがれ!じゃんけんぐらいは勝たせろよ!」
「じゃおれがアンカーかよ……」
「ってことはシロが5番でアカが4番ね」
「トップは僕いきま」
「あたし2番いってもい」「ミドリから受け取るのかぁ……」
―おもしろい関係だな、この3人……―
僕とシロとアカは笑って見ていた。
「順番が決まったら練習だ!」

体育祭まで2日となりプログラムが発表された。配点はリレー競技が1番高い。 ―アンカーなんか無理だって……―
そう思い机に突っ伏していると、背中をたたかれた。「頑張ってね」
シロがほほえんで言ってくれた。
「あぁ」
ほほえみ返した。
―こいつが言うことって何か不思議な力があるよな―そんなことを僕は考えた。アカが冷ややかな視線を送っているのにも気付かずに。

そして当日。この僕が天気に恵まれて、体育祭日和となった。
プログラムが進んでいき、気付くと僕たちのクラスは2位だった。そして2位をキープしたまま休憩時間を迎えた。
「みんな、お疲れ!いい戦いだった!リレーもこの調子でいこう!」
「そうね、なんだかいけそうね」
「油断はだめよぉ」
「ま、気楽にいきましょう」
「ねぇ、クロ!」
シロがいきなり呼んだ。 「な、なんだよ」
僕は驚いた。このタイミングで呼ばれるとは思わなかった。
「お弁当つくってきたんだ……」
「へぇ、偉いじゃん。っつってもいつもつくってもってきてるじゃん」
「じゃなくて……その……」
「ん?」
「だから、クロに!」
「おれ!?」
気付くと周りにはみんないなくなっていた。
「え、でも持ってきてるよ、自分の」
「あ………そうだよね、ごめんね」
「いや、いいや!2つ食べるから!ちょうど1個じゃ足りない程疲れてたんだよねぇ」
「あ、ありがと………」 僕は特に意識もせずに食べた。毎日旨そうだな、今度つくってくれと冗談っぽく言っていたのでシロは真に受けてしまったのかな、と考えていた。しかし帰ってきた4人にそのことを言うと1人1発殴られた。


coloraffair〜みんなの気持ち〜の最初へ coloraffair〜みんなの気持ち〜 11 coloraffair〜みんなの気持ち〜 13 coloraffair〜みんなの気持ち〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前