coloraffair〜みんなの気持ち〜6-2
後半も順調に進み、ついにリレーの番がきた。
ムラサキから順に1列に並ぶ。
合図で入場し、ムラサキはスタートラインにつく。
オタク呼ばわりされてるムラサキがとても様になっている。
ピストルの音が響く。
ムラサキのスタートダッシュは半端ではなかった。どんどん差を広げていく。あっという間にミドリにバトンは渡った。瞬発力ならムラサキに負けるだろう。
ミドリもスピードを緩めることなく突き放していく。そしてピンク。少し縮められたが次がアカだったので±0といったところだ。
そして問題のシロだ。いや、結局他の走者は僕たちの背中のみを見ることになりそうだ。しかしシロはなかなかきつそうだ。スピードが落ちてきている。
すると
「ク……クロ………早くイって………もう無理…………」
シロが荒い呼吸をしながらそう言ってるのが聞こえた。
発射の合図だ。
ゆっくりと助走を始める。そしてバトンを受け取った瞬間から一気に加速をつける。ぐんぐん伸びる。
「結局あっさりゴールでしたね」
「こういうのってだいたい大逆転!とかよね」
「いいじゃない、勝ったんだし」
「速かったね、クロ」
「みんなも速かったよ」
みんな楽しそうな中、クロとシロの仲をあまりよくない目で見ている人物が2人いた。
1人はアカ。
そしてもう1人は………
試験も無事終わり―カラークラブは成績のトップ6を占めた―そして
長い夏休みが始まる