ラブベイビー-来--3
『ッギャーッ。ホギャーッ!』
「あ」
「ハァ、来た…やっと…」
『おめでとうございます。元気で可愛い女の子ですよ』
「大地ぃ、女の子だってぇ」
「うちのお姫様だな」
『お名前って決まってます?』
甜華は赤さんを抱きながら愛しそうに頬を寄せていた。ポロポロ涙をこぼして微笑んでいる。
産まれる前から、二人で名前は決めてあった。
男の子でも女の子でも絶対にこれにしようって決めた。
バカでもいい。アホでもいい。
どんなに辛く悲しいことがあっても前向きに歩いて行って欲しい。
今日とは違う明日が必ずやって来るから。
「初めまして、明来(あくる)」
俺たちは声を揃えた。
【ラブベイビーend.】