ラブベイビー-来--2
「…お母さん、あなたを抱っこしたかったヒッヒッフー」
「おい…。赤さーんお母さん頑張ってるよ!早く出てきてー!」
「…お母さん、あなたを産んでって、こらこらこらこら!ヒッヒッフー!」
「あ?何だよ!赤さん誕生の瞬間映像に残して悪いかよ!」
「あんたの角度が問題あんのよ、ヒッヒッフー!」
「あ?角度!?」
「誕生の瞬間と共にアタシの秘密の花園まで映像に残す気!?ヒッヒッフー」
「あ、悪い。つい無我夢中で…」
「ついで済まされることじゃねーわよ!秘密の花園が公の花園になっちゃうでしょ!?アタシに生き恥曝せっての!?ヒッヒッフー」
「すいません」
「たく、フザケろ。ヒッヒッフー!」
「お前ってさ、俺より若いけど年齢疑いたくなるときあるよなー」
「それ今言わなきゃいけなかった?ヒッヒッフー」
「ほらーお母さんが怒ってるよー」
「あーもう何でもいいから話してー。痛くて死にそうヒッヒッフー!」
「そう言われるとプレッシャーだな…」
「早く早く!いーたい、痛い痛い痛い痛い!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!ヒッヒッフー!」
「えっなっ、大丈夫か?」
「うーあーっ!いーたーいーっ!!早くしろよハゲーっ!!来てる来てるっ!!」
「えっと、あのな、一昨日な」
「うんヒッヒッフー!」
「あの、えっと、俺な」
「早く!ヒッヒッフー!」
「あの、俺いつも通りに家帰った訳だよ」
「うんヒッヒッフー!」
「鍵開けて玄関入るじゃん」
「うんヒッヒッフー!」
「玄関に猿いた」
「ぇええええーっ!何でよおおぉぉヒッヒッフー!」
「知らねぇよ!鍵は全部掛かってたのにいたんだよ!」
「密室じゃんかー!ヒッヒッフー!あんたが変な話するから赤ちゃん引っ込んだじゃんかー!」
「ぬぁにぃーっ!?あ、あともう一個あった!!」
「何よ!?ヒッヒッフー!」
「子連れだった」
「うっそおおおぉぉぉ!!」