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coloraffair〜みんなの気持ち〜
【二次創作 恋愛小説】

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coloraffair〜みんなの気持ち〜5-1

すっかり梅雨が明け、カラークラブのメンバーも5人になったということで僕たちは初の活動計画をたてようと放課後に集まった。といっても具体的に決まらなかった。
「とりあえず駅に集まればいいんじゃないですか?」というムラサキの一言で会議は終わった。僕たちは下駄箱まで降り靴を取り出そうとする
「何よこれ」
ミドリが下駄箱から箱を取り出した。 その箱には『私の気持ちです』と書いてあった。
「なんだよ、シロだけじゃなくミドリも人気なのかよ。誰かおれだけの子は来ないのよぉ」
「あんたにゃこねぇよ」
「でも誰からだろうね?」「開けてみろよ」
「ちょっとみんな静かにして下さい」
ムラサキが珍しく大きな声を出して僕たちを制した。「ちょっと、ムラサキなんだ……」
箱から小さく時計の針のような音が聞こえた。
「貸して」
ムラサキがミドリから無理矢理箱を奪い、そのまま思いっきり投げた。
箱は校庭の隅に転がった。しかし何も起こらなかった。
「なんだよ、ムラサキ。まるで爆弾みたいな……」
アカが笑いながら話していると箱が破裂した。僕たちは沈黙になる。
「…………持ってたら………ミドリ危なかったよな」「ちょっと、クロ、縁起でもないこと言わ」
「危なかったですね」
「でも、誰だよな、こんなことやっ」
「ミドリ、大丈夫だからね、私たちがついてるから」僕たちはどことなく暗いまま別れた。
―あいつらまたあたしを追い出そうと―
ムラサキ、アカと帰りながらミドリは考えていた。
「おい」
アカが声を出し、ミドリは顔を上げた。すると前からミドリの元仲間が彼氏歩いてこっちに向かってきた。「あんた、何あんなもん仕込んでんのよ。言いたい事あるなら直接言いなさいよ」
「………なんのこと?」
「とぼけんじゃないわよ」「あぁ、机の中?あれあんたに当たったんだ。あれはランダムだから狙ったわけじゃないわよ。それにあんたにやるんだったら爆弾とかやるわよ」
「なんだと?」
「待って下さい。勘違いで疑ってしまってすいませんでした」
「何謝ってんのよ」
「邪魔しないでよね」
二人は過ぎ去った。
「なんで無罪放免なのよ」「そうだぞ。あいつらは過去にもミドリを追い出してるんだぞ」
「あの人が犯人なら紙のネタばらしもしないはずですよ。余計疑われてしまうからね。それに例えで爆弾を使うなんて危険な真似はしませんよ。本当に急いでたみたいですし、こんな巧妙な言い訳を瞬時に思いついたとも考えにくいですし」「ムラサキ……お前、頭いいな………」
紙とはミドリの机の中に『話したいことがあります。屋上に来て下さい』といった文書が入っていたことだ。最近人気が上がってきているミドリには何人かから既に告白されているので怪しまなかったし、屋上に行って誰もいなくても怖くなっただけだというカラークラブの判断で軽く流されていた。
「とりあえず送ります。何かあったらすぐに連絡下さい」
「わ、わかったわ」
アカは2人の関係をつまらなそうに見ていた。

日曜日カラークラブの初活動。
12時に駅に集合して何をするか決めていると
「河西さんています?これ渡せって」
同い年ぐらいの男が紙を差し出してきた。
「はい、あたしだよ」
受け取り僕たちは見た。そこには地図のようなものが書いてあった。


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