言ってほしかったかも-6
『なんか言いたいことあんだろ?言ってみ』
…バレバレか。
『どうして……あたしの告白…OKしてくれたの?……告白された暁はいつも……めんどくさそう…』
『どうしてって……そりゃ…お前……あの…その………あれだよ……好きだったからに決まってるやろ…』
『う…そ』
『この際やから言っとくけど…俺……お前のこと入学式から……』
『なんで? 嘘やろ?』
暁の話を聞いてあたしの涙はすっかり渇いていて、頭を働かすのに必死になっていた。
『入学式の時……ちょっと離れたとこから笑い声が聞こえてきて…余裕ぶっこいてんな。とか思ってたんやけど』
『えぇー! 笑ってただけで!?』
『俺は緊張してたからよ。んでまぁ、そっちの方見たら……』
ごにょごにょ言って何を言ってるのか全くわからん。って、緊張してるからって笑い声だけでそんなキレ気味にならなくても……
『小さくて聞こえんよ』
『か、可愛い女の子が嬉しそう笑って家族と話してたんだよ!!』
キレられたー!! 突然意味わかんないからー!って……可愛い女の子ってあたしやん!!