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僕らの関係 プロローグ きっかけ
【学園物 官能小説】

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僕らの関係 最終話 いつも隣に……。-12

***―――***

 恋焦がれていた。
 そうは言ってもただの女の身体。
 恵と比べると乳房も尻も薄い。
 里奈と比べるとえくぼが無い。
 表面を客観的に見れば、普通の男子からすると、勃つ程度の女。

 だが、幸太からは違う。

 今日まで何度もあおりすかされてきた女体は、他の誰にも代え難く、逸る気持ちを抑えるのに必死だった。

 運動不足なのか、お腹にはたるみがある。摘んでいると気付かれないよう、手の平と指の付け根で優しく挟むと、産毛のさわっとした感触にしっとりとした肌を感じた。オッパイよりも気持ちの良い手触りのものを、彼は初めて知った。
 そのままパン生地をこねるように揉みほぐしていると、親指が窪みに触れる。

「あん……」

 甲高い声とともに、由香の身体がびくりと跳ねた。
 使い古されたスプリングがきしみ、みしりと音を立てる。めくれた布団から彼女の顎が見える。腕も一緒に投げ出しているようで、服を脱がせるには丁度良い。
 幸太は彼女のハイネックのセーターに手をかけ、ついでに薄紫のキャミソールごと捲り上げる。本来なら一枚一枚丁寧に脱がせて楽しめたかもしれない。
 ぽよんとした裸体を唇で味見して、素材の状態を確かめる。牛乳石鹸の匂いと少々の塩分。酸っぱい匂いが脇の下から漂うが、何故か鼻を近づけたくなる。

「や、幸太ちゃんダメ!」

 くんくんと嗅いでいると、それに気付いた彼女が脇を締める。
 彼自身何故汗臭いとわかっているそこを嗅ぎたいのかわからなかったが、きゅっと締められた筋に、舌をもぐりこませようとする。

「ぺろり、んちゅ……」

「ん、あは、や、きゃはは、くすぐったいってば、やめてよ、もー」

 舌先に触れる液は汗とは少し成分がちがうのか、にがりが混ざっている。もう一度強く吸い付いてから別れを告げる。
 続いて向かう先はスカートからはみ出している大腿。むちむちというほどでもないが、若さ故の張りに、食いはぐれたローストチキンにかぶりつくつもりでかじりつく。

「ん、痛……い? あ、なんか、そうされると、私……やだ……だって……」

 閉じられていた股がゆっくりと開かれると、なすりつけた唾液が内腿へと伝り落ちる。それがシーツにこぼれないよう、べろりと舌の腹でなぞると、開ききった太腿が急に閉じ、彼の頭に絡みつく。
 目の前には股間の付け根が痒くなりそうなフリフリのあるピンクと黒の縞模様のショーツがあった。
 囚われの彼だが、浸蝕する彼でもある幸太は、その縛めにめげることなくにじり寄ると、探究心に満ちた舌先で彼女の最後の味を確かめる。

「んぅ!」

 布越しにでもわかるくらいに濡れていた彼女のあそこもやはり潮の味がした。ぬらりと濡れそぼり、舌先を糸で結ぶ。その様はまるですりおろした山芋のような粘り気をほこる。


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